フォロワーのガルバ店员（21）

さかのぼること夏も中盤。いつものようにXのメッセージ欄をスワイプし、今日遊べる女の子をスクロールして探します。

今日これから遊ぶとなると、なかなか予定の合う子が見つかりません。

風俗の女の子アカウントや裏垢女子たちの刺激的な写真や動画がタイムラインのおすすめ欄に錯綜としている中、ふと目に留まったポストがありました。

まい＠〇〇ガルバ

今日お店暇～だれかフォロワーさんのみにきて

「ほう、ガルバか」

ガールズバーと聞いて思い出すのは、数年前ゆきまるの新卒時代。

早速まいちゃんからも店は埼玉県の主要な繁華街のある駅と聞き出せたので、仕事仲間を連れて二人で飲みに行くとメッセージし、夜を迎えます。

仲間とは現地で集合し、一件目に軽く腹ごしらえで空腹を抑えたのち、目当てのまいちゃんがいるお店に向かいます。

「もう着くよ～」

メッセージに残して、聞き出したお店に二人で入店します。

初めてのお店に初対面の女の子。 Xから遊ぶお店を決めるというのはなかなか慣れないものです。

カウンター越しにまいちゃんと、仲良さそうなもう一人の女の子が我々の目の前についてくれました。

現在時刻は21時09分。

このまま店が終わるまで飲み、終わったらそのまま… なんてことを空想しながらガヤガヤした店内の雰囲気を楽しみます。

座りっぱなしの腰に痛みを感じてきた頃合いで、少し柄の悪い、そして振る舞いに妙な余裕を感じる団体客が5名ほど入り、店内の騒音はかなりのものになっていました。

それだけならまだしも、問題だったのは店のキャストの人数の兼ね合いでまいちゃんが目の前からいなくなってしまったことです。

酔いもいい感じに落ち着き、ふと冷静になると、ガヤガヤした店内に苛立ちを覚えてきます。